今年3月、リングザベルは開業して17年目に突入する。最近お越しくださった方が口にしてくださるのが「だって評判良いでしょ」(どこで?どこで評判なのさ…)と思いながらもとても嬉しくてニヤけてしまった。「看板があると入りづらい」とおっしゃる会員様が一定数おられるのもあって、10年いたサロンから向かいの新しいサロンになった事をきっかけに、看板も出さなくなったのに、最近は特に橿原市を中心に来てくださっている方が多い様に感じていた。
結婚相談所が売るものは「安心な出会い」そして「成婚」という結果。けれども、塾に行っているようだと私は感じる。塾に入ってお金を払っても、自分が行動しなければ勉強が出来るようにならない。売る商品と言うより、お金を支払った本人が学び進み頑張って手に入れる「幸せ」。自身が提供する側でありながらも、婚活する側でもあるという両面を持つ私は、会員様にも包み隠さずそれをお伝えしてきた。そして、結婚したいと望みながらも、結ばれぬ出会いばかりを繰り返す事で、くたびれてしまうのも肌で感じる様に理解出来る。
「婚活の指南書」「恋愛のノウハウ」参考になるものは小さなスマホひとつに溢れていても、あなたのその心が健康でなければ何か得るよりも、心がすり減ってゆくばかりなのだと感じる。
実際問題、お見合いは100%と言って良いほどに、どこの結婚相談所に登録しても出来る。そこから「成婚」を早急にするには、あなたの心を無視し、首を縦に振る事、それでいくらも早く結婚は出来る。誰でも良ければ誰だっていつでも出来るのが結婚なのだ。「独身」でさえあれば結婚は出来る。何かのドラマで聞き覚えのある「結婚出来ないんじゃないんです!結婚していないだけです!」という状態なのだ。
会員様を成婚に導く方法は、その結婚相談所によって様々、どれも間違いではないと思う。あなたにはどういう婚活が合っているのか?それが一番大切なのだと常に思う。結婚はゴールではない、結婚はイコール幸せでもない。結婚していない事が悪い事でも、結婚していたら、何かえらいわけでもない。一緒に生きていきたいと願う相手を見つける時に、もう大人の私たちが誰かに怒られたり、指導されたり、急かされたり、無理強いされたり、非難されたり、「ずっと一人かもしれない」「ずっと一人でどうするの?」そんな恐怖心をうえつけられたりされるのは嫌だし、私ならそんな結婚相談所に登録してしまったら、多分しんどくなってしまう。
いいな…と思う人に自由に申し込みたいし、断られたって、それはそれで自分で理解する。マイペースに進みたい。だからこそ、私が会員様を成婚に導く方法は、相談しやすい環境を整える事と、私に依存することなく、心のメンテナンスをご自身で整えながら、ひとりひとり出会い、目的を達成してゆけるように導くという事。気がつけば自分で考えていた、自分で出来ていた、自分で立っていた。自分にとっての本当の願望や幸せに気づいて登録する前より、なんだか自分に自信が持てるようになっていた。自分の事が登録前よりとても大切だし好きになっていた。何だか生きやすくなっていた。そう感じてもらえたら嬉しいと思う。
そして、何より「今を元気に機嫌良く過ごす事」それが出来れば、良いご縁はそこに寄ってくる。それでも出会いというのは、こたつに入ってご機嫌で、夢だけ描いて待っていても寄っては来ない。出会えるのは佐川急便かクロネコヤマトか、はたまた郵便屋さんか?3択くらいの中から婚活せねばならなくなってしまう。
結婚相談所かマッチングアプリか?安いのはアプリである。その違いや危険性、色んな側面から理解した上で私なら両方で婚活はする。1度きりの人生で同じ後悔するのなら、やって後悔してみたい。どこにでも良い人はいる。心繋がる人と一緒に生きる人生は、ひとりで自立し、充実した人生とは何もかも違う。
安心な出会いを提供しながら、マッチングアプリの相談にも、現役の私はリアルにのらせてもらえる。「結婚すること」よりも「今幸せに生きること」それが一番「良縁」に繋がる。結婚することだけが出来ても「良縁」でなければ、幸せでない今は結婚後も続くのだから。環境が一番大切なことじゃない、ココロはいつも、今ここにあるのだから。
お写真は和歌山の結婚相談所マリンベルちゃんでした( *´艸`)