お見合いでNGな話題とその理由 〜婚活を成功に導くために〜
婚活を進める上で、多くの方が「効率的に相手を見極めたい」「失敗したくない」と考えます。しかし、その気持ちが強すぎるあまり、お見合いの場で「これまで恋愛してきた人数」「過去の交際相手と別れた理由」「他にもお見合いしている人はいるのか」などをストレートに聞いてしまう方が多くいらっしゃいます。
また、ご自身の婚活状況を赤裸々に語り、「もう何人も会っているけれど良い人がいない」「○○歳までには結婚したいから焦っている」などと話してしまう方も少なくありません。
こうした話題をお見合いで出してしまうと、相手に不快感を与えたり、距離を感じさせてしまったりすることが多く、結果として交際に発展しにくくなります。そこで今回は、なぜこのような話題がNGなのか、そしてどのような会話を心がければ良いのかについて解説していきます。
1. 「恋愛経験の数」を聞くのはなぜNG?
「これまで何人と付き合ってきましたか?」と聞く方は、相手の恋愛経験を知りたい、もしくは自分との相性を判断したいという気持ちがあるのでしょう。しかし、この質問には次のようなリスクがあります。
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相手にプレッシャーを与える
→ 恋愛経験が少ない人は「経験がないことをどう思われるのだろう」と不安に感じます。逆に、多い人は「遊んでいると思われるかもしれない」と警戒します。 -
比較されるのではないかと不安にさせる
→ 相手は「過去の恋人と比べられるのでは?」と考えてしまい、素直な気持ちで向き合いづらくなります。 -
お見合いは「過去」ではなく「未来」を考える場である
→ 過去の恋愛経験は、その人の魅力や結婚生活に直結するわけではありません。お見合いでは、これからの二人の関係を築くことが大切です。
もし恋愛観を知りたいのであれば、「どんな人と一緒にいると居心地がいいですか?」など、未来志向の質問をすると良いでしょう。
2. 「元恋人と別れた理由」はなぜ聞いてはいけない?
「どうして前の恋人と別れたのですか?」と聞きたくなる気持ちも分かります。失敗から学ぶことは大切ですし、相手の価値観を知りたいと思うのも自然なことです。しかし、この質問には次のようなデメリットがあります。
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ネガティブな話になりやすい
→ 別れの理由はたいてい、何かしらのトラブルやすれ違いによるものです。お見合いという初対面の場でネガティブな話をすると、場の雰囲気が重くなってしまいます。 -
相手に警戒心を抱かせる
→ 「もし交際してうまくいかなかったら、この人に悪く言われるのでは?」という不安を抱かせてしまうことがあります。 -
根掘り葉掘り聞くと相手のプライバシーを侵害する可能性がある
→ 別れた理由には、相手にとって話しづらい事情があるかもしれません。無理に聞くことで、不信感を抱かせることになりかねません。
もし相手の結婚観や大切にしたい価値観を知りたいのであれば、「結婚生活で大切にしたいことは何ですか?」といった質問をするほうが、前向きな話題になります。
3. 「他にお見合いしている人はいる?」と聞くのはなぜ失礼?
お見合いでは、同時進行で複数の人と会うことは珍しくありません。しかし、それをストレートに聞くのは避けるべきです。理由は以下の通りです。
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「品定めされている」と感じさせてしまう
→ お見合いは「人柄を知る場」であるべきなのに、「競争の場」「比較の場」になってしまうと、相手も心を開きづらくなります。 -
相手に「プレッシャー」を与えてしまう
→ 「他にもお見合いしている人がいる」と答えるのは気まずいものです。逆に、「いません」と答えた場合でも、「この人に決めるべき?」という不要なプレッシャーを感じさせることになります。 -
婚活の進め方はあくまで個人の事情
→ どんなペースで婚活を進めるかは人それぞれです。お見合いの場では「今、この人と向き合うこと」が大切なので、他の候補の話を持ち出すことは避けましょう。
4. 自分の婚活状況を生々しく語るのもNG
お見合いの場で「もう何十人も会っているけれど、なかなか良い人がいなくて…」「○○歳までに結婚したいから焦っている」といった話をする方もいます。しかし、これは相手にとって負担になりかねません。
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「数打てば当たる」的な印象を与えてしまう
→ せっかくの出会いも、「単なる数合わせの一人」と思われてしまうと、相手は特別感を感じられません。 -
「焦り」を見せると相手にプレッシャーをかけてしまう
→ 焦っている様子を見せると、相手は「すぐに結婚しないといけないのでは」と感じてしまい、慎重になってしまいます。
お見合いでは、相手との時間を楽しむことが何より大切です。「お見合いの話」よりも、「お互いの人柄を知る会話」を意識しましょう。
まとめ:お見合いでは「未来に向けたポジティブな会話」を
お見合いは、「過去の掘り下げ」や「婚活の報告」をする場ではなく、「これから一緒に過ごすかもしれない相手との関係を築く第一歩」です。
NGな話題を避けるためにも、以下のポイントを意識しましょう。
- 相手の過去ではなく、未来について話す
- 結婚観や価値観をポジティブな形で引き出す質問をする
- 婚活の状況を話すのではなく、相手との時間を大切にする
お見合いはあくまで「二人のご縁を見極める場」です。相手との会話を楽しみながら、心地よい関係を築いていきましょう。