必ず知っておきたい雑談力

五十嵐です。こんな仲人もいるんだな。こんな考え方もあるんだな…と軽く読んでもらえたら嬉しいです。

もくじ

お見合いの会話に困るなら

あなたは自分が主人公の人生を生きておられると思いますが、お見合いで目の前で座っている人の人生について考えた事はありますか?お相手もあなたと同じにオギャーと生まれたその日から自分が主役の人生を生きてきたのです。

常に自分が主役だけの目線だったとしたら…お見合いしてもお相手との会話はあまり弾まないのではないでしょうか?そこに興味を持つことが出来れば、もう少し会話は弾むはずだと思いませんか?

当たり前ですが目の前の人もあなたと同じ様に主人公の人生を生きて来て、今日のこの日にお見合いであなたとお会いする日がきたのです。そこではあなたは脇役で演者です。それぞれに今まで主役の人生ドラマがあるのです。何だか面白いと思いませんか?

それはお見合いのお相手だけではなく、あなたのお母さんやお父さんも、そしてご兄弟もそうです。みんなにひとつあなたとは違う人生があって、見える世界があって、そこではあなたはいつも演者。どの様に見えているのかも分からないし、けれど確かにそれぞれに生きてきた1つのドラマがあるのです。

あなたが過去の経験や恋がこうだったからと、それにこだわるように、お相手にも何かしらのこだわりもあるでしょう。あなたが当たり前の様に過ごしている今が、お相手様にとっては全く理解できない事もあるでしょう。

自己PRばかりする人がモテない理由

自己PRばかりする人はモテません。あなたが結婚相談所に興味を持たれた時も同じではなかったですか?こちらの良さばかりを無理やり押し付けて、良いよ!安いよ!と無理に押し進められたら嫌ではないですか?一度帰って考えたいです。と伝えたのに「何を考えるのですか?」などと突き詰められたら、こわくないですか?

その方にもタイミングがあって、婚活を始めるタイミングは絶対に私ではなくご自身で分かるはずです。リングザベルにお越しくださった会員様はその場で決められた方もいますが、過去に一度無料説明会にお越しくださった方が多くて、他も聞きに行ったら押し売りの様に営業されたり、それから連絡がずっと来て嫌だったとおっしゃる方も少なくありません。

「自分から聞きたい」「自分から登録したい」と思ってあなたが連絡をくださったように、お見合いのお相手も例えばマッチングアプリでお会いしても同じです。

いきなり「自分はこういう人間です」「説明もしました。」「会ったんだし大体分かるでしょ」「で!俺どう!さあ!決めて!」「黒?白?」って言われても返答に困るばかりです。

お相手の自主性が芽生えるまで

仲良くなるには大抵の人にとって段階が必要です。絶対ではないですよ。個々にタイミングって本当に色々なんで、会って2度目にもう深い関係になり、そのまま何年かつき合って結婚したって人達も沢山いますし、いずれにしても何にしろ1人で決めつけて進めるものではないので、相手ありきになるわけです。お互いにイケイケでパッと見て動物的な本能か何かで引き寄せられて結ばれるって事もあります。でも、それはそうであってもそうでなくても決めつけなくても良いのです。

私がつき合ってきたことを思うと、いきなり「この人!」って思った人ばかりではないけれど、直感的に自分が入っていけたフィーリングの合う相手との方が2年3年と続いたな…とも思いますし、結局続いただけで今も続いている訳でなければ、いずれも正解は分からないのです。それに続けば良いってものでもなく、同じ別れるんなら早めにリセットしたいな…って思ってしまうのです。

話しがそれましたが、過去の栄光や今まで出会った人の事や仕事の内容や向き合い方、自分の求める希望までもつらつらと話して、少しでも自分はこんな人間なのだと、知ってもらいたいからと話をする人の多くは、結局相手を知ろうとする会話が欠如してしまいます。与えられた時間内に自分をアピールする事ばかりに焦り過ぎて、あなたをもっと知りたいという態度を見せられていないのです。1人相撲を取っているようなものです。

そうすると、興味のないお相手から、欲しいと思っていない情報をお腹一杯食べさせられてしまう事になって、興味を持つタイミングさえ得られないのです。もう沢山だと思わせてしまうのです。まずは知ってもらおうと焦ることよりも、相手を知ろうとする事です。一緒にいて楽しいな…自分に興味を持ってくれているな…知ろうとしてくれているな…いかに相手が見てきた世界に興味を持てるかで会話は広がるはずです。相手の欲しいもの、いらないもの、恐れている事、喜ぶ事を知ろうとする姿勢に好感が持てるのです。

自分が気にしているネガティブな情報

自分をやたら大きく見せたがる人もどうかと思いますが、逆に初めに相手にとってマイナスな事を早く伝えておかないといけないのではと、自己PRどころかネガティブな情報を色々と伝えすぎる方がいます。誠実な事は良い事ではありますが、まだどうなるのかも分からない人にいきなり色々とぶつけても、もはやNOしか答えが出せない事になってしまいます。

何を話すかが重要ではなく、何を聞くか、どんな風に聞くかが大切です。

お見合いの終わりはみんな「今日はありがとうございました」と大抵の人が挨拶をします。それもせずにプイっと帰るのは論外でしょう。でも私はお見合いの日は出会ってすぐ、最初にこの時間をいただいた事のお礼を伝えること。「今日はお時間いただきありがとうございます。」申し込みした側でも受けた側でも関係ありません。「この日を楽しみにしていました」と伝えることで、気持ちに余裕のあるお相手なら「私こそありがとうございます。私も楽しみにしていました」と伝えてくれるかもしれません。期待は禁物ですが…でも当日緊張して上手にお話出来なくても、「この人お見合いに来たくなかったのか?」「やる気ないんか?」と誤解される事はなくなります。これがあるかないかでお見合いの走り出しの雰囲気がとても良くなります。

笑顔とお相手の話しに頷くことはお見合いのマナー

お見合いでは笑顔できちんと頷き、そして声に出し相手の話しに感嘆する。「えー!」「すご!」「面白い!」「ほんとにー?!」「おー!」「へー!」

ほめ過ぎない方が良い。ふんぞり返ったり、足を組んだりしないで、姿勢を正し、お相手に興味を持って話しをきちんと聞き知ろうとする。

「はい」「はい」「はい」…ってね、やたら話が繋がらず広がらない「はい。」っていうのは注意です。なんなら「はい」がうるさい人もいる。まだ相手が話し終わっていないほんの少し早く「うん」「はい」を連発すると、もはや早く話を切り上げて欲しいのかな…とか聞いてるのかな?と感じられる事も多いです。

出会って一緒に過ごす時のほんわかした空気感を大切にしてもらえたら嬉しいです。

わたしから見て理不尽な相手も、実は正しい人。

私の人生について、あなたはご存知でしょうか?ここで挫折して苦しんだとか、あの時死にたいとまで思いつめたとか、悲しんで泣いて泣きはらした事があったとか、悔しかった夜も、怒り狂って、怒り散らかした事も、飛び跳ねる程喜んだ事も、事細かくご存知なはずはないでしょう。人によってはただ「あの人はいつも楽しそうで良いな…」「男と別れてもケロっとして」「またすぐ彼氏つくるんやろ、またすぐ別れるんやろ」という風に見ている方もおられると思います。そんなものです。

そんなあなたも知らない事が起きて、人はその人になったのです。

ジャニーさんの事件も私は気になってしまいました。鬼畜と呼ばれたその人を、つくった過程が知りたくなったのです。どんな環境で幼少期に育ったとしてももちろん許される事をしてはいません。でも私はもしも自分がジャニーさんの様な環境で幼少期過ごしたとしたら、今の私と同じ思考を持ち合わせている自信はないな…と感じてしまいました。

どういう事でこういう思考にいきついたのかと思う程、世の中には理不尽な人もいます。でも、自分の事が理不尽だなんて思うでしょうか?多分思っていたらそんな事もしないでしょう。いつも自分は正しいと思いがちなのが私たち人間です。

私が主役の人生でとんだ意味不明な事をしてくる迷惑な人がいたとしても、その人はその人が主役の人生ドラマを生きていて、人生ゲームを繰り広げていて、その人にとっては私は演者の1人なので、生きる事や自分を守る事で必死で余裕がないと、私がどう感じるかとか、そういう事には考えが及ばないのでしょう。自分の都合の良い言葉を発して、都合の良い行動をしてくれればそれで良いのにと思うでしょう。

私自身も同じです。

誰だって、自分が主役。演者は自分の都合の良い様に動いてくれたら、それで良いとつい考えてしまうのです。そうでない言動を取ったら、あの人はおかしいんじゃないかと、期待を裏切られたと怒ったり悲しんだりするのです。

77億人の主役が生きる世界の不思議

そうやって考えてみると、不思議な気持ちになってきませんか?この世には77億ぐらいの人がいて、77億通りの人がご自身が主役の人生ドラマを生きているのです。そしてうちの犬だって犬の一生があって、色々と感じながら生きているのです。犬にとっては私は演者なのです。

先日「順風満帆な人って周りにいる?」と軽く聞かれました。

私はそれで、かたまってしまいました。

目に見える部分だけを比べてみたらすぐに答えが出たのでしょうか?でも目に見えるだけの部分をただ比較しても分からないから簡単に答えられなかったのです。

「順風満帆に見える人」にも色々と不満や不安は個々にあるし、この人こそは!とそう見える人の心も分からないものです。あのカリスマスティーブジョブズも、堀江さんも、イーロンマスクだって、他人には分からない1日1日を生きてきたのです。ミキティー夫婦だって順風満帆に見えるけれど、そして確かにそうかもしれないのだけれど、確かな事はそう見えているだけです。

結婚して他人には順風満帆な人に見えても、「あぁ私あの人と結婚したかった。残念無念」って思っている人もいるかもしれませんし、どっからどう見ても順風満帆な人も実は「姉の旦那の方がステータスが上で良いな」「弟の収入の方が高くて良いな」「ママ友が面倒だな」とか、私たちが知らぬ事ですっごく悩んでいるかもしれないのです。

結婚しているか独身か?子供がいるかいないか?離婚したかしてないか?お金持ちか貧乏か?それすら自分の目に見えるだけの事で、その心の幸福度合いまでは分からないのです。誰かと比べて順風満帆に見えても、本人の幸福度が低ければ意味がないように思うのです。

ともかく私たちは、各自自分の人生を生きることしか出来ないのです。

自分だけは死なない私たち。

自分の人生が終わった時を、私たちはどうやっても経験出来ないのです。

もしかしたら明日知らない間に起きてこなくなったら、自分も気づかない間に終わりを迎える事もあって、「もう終わりかもしれない!」と苦しんだり、飛行機の事故に巻き込まれたり、何かに挟まれたりして「とうとう!死んでしまいそう!」って分かる時には「終わるかもしれない」事は分かっても、「今、死にました。では私の人生はどうでしたかね?順風満帆でしたわ」って反省会なんてする時もないでしょうし、もし死後の世界とかがあったとしたら「あれ?死んでしまったぞ」と思ったとしても、それなら意識としては生きているし続いているということですし、もはやそれなら魂として生きてるという事になってしまいます。

結局私たちは自分の「死」だけには立ち会えないという事になるので、この人生が終わりさえも把握できないという事なら、他人が本当のところ順風満帆か否かさえも全く分からなければ、自分が順風満帆かどうか?すらもはや考えても無駄という事になります。

なのに他人と比べるのです。それも比べようもないのに。

奈良県で一番の結婚相談所に?

「奈良県で一番の結婚相談所になりたくない?」と言われても私はしっくり来ないのです。何が一番ってこと…売上か?純利益か?幸福度か?会員数か?信頼度か?それ含めて一番?自分の満足度?どうやって分かるのそれ?って思うのです。

結婚相談所だって同じです。沢山人を集めて、実際直にお世話をしなくても、自分以外のスタッフが担当になっても1年以内に決まる人は勝手に決まっていきます。その分成婚人数も必然的に増えるでしょう。それは社会貢献としてとても素晴らしいと思います。でも会員様を集めるのが一番!というのと、成婚まで丁寧にカウンセリングをするのが一番!会員様が途中で諦めない結婚相談所として一番!とか、売り上げが一番!とか、継続年数1番!とかメンタル強化一番!とかもうそんなのそれぞれだから、他の結婚相談所と比べても分からないのです。

大食い選手権です。誰が一番食べたでしょう!なら、目に見えて分かる結果があります。誰が一番早く走ったかな?だったら分かる結果。でも、誰が一番満足し、幸福を感じていたかは、その人の人生にもよるものです。一番を取っても追って来られる恐怖にやられて楽しめない1番もあれば、走るだけで楽しくて仕方のない2番もいるのです。

足らないと嘆く人

ある人は自分が留年したことを気にしていました。出世街道から外れた事や、もっと良い職に就いた人と比べては自分はダメだと、だけどあの人よりはましだと思いながら生きておられました。でも、もっと良い職に就いていたらもっと幸せになれるのでしょうか?そうしたらもっと良い職がまたあります。出世したら今より幸せだったのでしょうか?もちろんそれによって得られる事と失う事もあります。留年しなければ、何かの事故で大けがをしていたかもしれません。まわりまわって知らない間に助けられている事もあるのです。

何が言いたいのかと言うと、私たちの人生において、周りと比べても仕方がない、たらればも意味がないという事です。あなたは今お持ちのものを見てください。フォーカスしてみましょう。まずその両手を合わせられる事、その足で歩ける事、その目で見て、においをかいで、お口で美味しいものが食べられる事、眠る場所があるという事、何にも代えがたいものです。あなたはそれらを1億円で売れますか?10億もらえば食べる事を奪われても良いですか?10億以上の価値のあるものを既に持ちながら、自分に足りないものばかり見つけるのはやめてみませんか?

既に沢山のものを持ちながら、他人の事をうらやましがることも、ねたむ必要もないのです。今持っているもの、それだけで充分満たされながら生きても困らないのだという事です。持っているものの大きさと価値をキチンと感じられたなら必然的に幸福感は高まるはずです。誰と比べても自分の人生しか生きられないのだから、比べて落ち込んで意味のない事をして生きる時間を無駄にするなんてもったいないのです。

仕事をしていて充実しているんだと思う人もいれば、自宅で過ごすだけで充実している人もいるでしょう。自分が主役の人生をあなたも私も生きているのです。

具体的に紙に書く、出した答えや自分を信頼する。

何か問題がある時は、まずは整理する為に私は紙に書きます。結果を報告する事はあっても、途中の経過で相談する事はあまりなく、信頼できる人にお話しする時にも、話しながら自分で勝手に答えを見つけてしまいます。答えは結局自分が持っているのです。私だけでなくあなたも同じです。

そして一度見つけた自分の答えは信頼するようにしています。

私たちは「これが間違いではなかったのか?」などと自分の選択に自信が持てない事があります。だからお見合い相手を断る時にも、仮交際や本交際を終了する時にも悩むのです。

一旦気になっている事を全部紙に書き出してください。

自分の心に嘘をついてはいけません。偽物のポジティブは自分の心を壊してゆきます。何が欲しいのか分からなくなってしまいます。占いや神様の様な心のよりどころを探さないと不安になってしまいます。

真実と常に向き合う事が、自分の人生をきちんと生きる上で大切です。そうしてあなた自身が出した答えに自信を持ってください。自分が出した答えを信頼してください。

どうにも出来ない事について

書いてみたものの自分の力ではもはやどうにもならないな…という事もあります。

そんな時には考えても仕方のない事を考え過ぎです。不安になっても仕方がないのに不安になろうとし過ぎています。悩んでも仕方のない事を悩み過ぎです。どうにもできない問題を、無駄に悩んで不安ばかり感じて、体も心も病む事のない様にどうぞよろしくお願いします。

もはや考えても仕方がないのですから、持ってるだけ邪魔です。言ってみたらゴミです。そんなゴミはポーンと蹴っ飛ばしてしまってください。

人生は絶対になんとかなります。なんとかしかなりません。

あなたに相応しい一生涯のお相手に早くお会いできますように、心から願っています。五十嵐でした。

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