承認欲求が恋愛の邪魔になる理由

現代社会において、承認欲求は私たちの生活のあらゆる場面で重要な役割を果たしています。SNSの「いいね」やフォロワー数、他人からの評価や称賛に敏感になることで、自己肯定感を得たり、充実感を感じることができます。しかし、恋愛においてこの承認欲求が過剰に働いてしまうと、うまくいかなくなることがあります。

ここでは、承認欲求が恋愛の妨げになる理由を、私の約20年の婚活カウンセラーとしての経験をもとに説明していきます。

もくじ

1. 自己中心的な思考に陥る

承認欲求が強いと、相手に対する関心や配慮よりも、自分がどう見られているかが優先されてしまうことがあります。例えば、デート中に相手の話を聞くよりも、自分が話すこと、特に自分をアピールすることに熱中してしまい、相手の気持ちやニーズを無視してしまうことがあります。恋愛はお互いを理解し、支え合う関係を築くことが大切ですが、承認欲求が強すぎると、そのバランスが崩れてしまいます。

2. 本当の自分を見失う

承認欲求が強いと、相手に気に入られるために自分を偽ったり、無理に理想の自分を演じたりすることがよくあります。しかし、これが続くと、次第に自分が本当はどういう人間で、何を求めているのかがわからなくなります。恋愛は本来、自然体でいることが大切です。偽りの自分で関係を築こうとすると、いずれ本当の自分が出てしまい、関係が破綻する可能性が高まります。

3. 相手に依存しすぎる

承認欲求が強いと、相手からの評価や反応に過度に依存してしまうことがあります。相手からの「好き」や「愛している」という言葉がなければ不安になったり、相手の態度に一喜一憂したりすることで、自分の感情が相手次第になってしまいます。これは恋愛において非常に危険です。自分の自己価値を他人に依存することで、関係が不健全なものになり、自立した関係を築くことが難しくなります。

4. 短期的な満足を求める

承認欲求は、短期的な満足感を追求しがちです。例えば、見た目やステータスにこだわりすぎてしまうことで、内面的な相性や価値観の共有を軽視してしまうことがあります。結婚を見据えた長期的なパートナーシップにおいては、外見や一時的な満足感ではなく、深い信頼関係や共通の目標が大切です。しかし、承認欲求が強いと、このような本質的な部分に目を向けることができなくなることがあります。

5. 自己成長を妨げる

承認欲求が強すぎると、他人からの評価に過度に依存し、自分自身の成長を妨げることがあります。例えば、相手に対してもっと優しく接するべきだと感じても、「自分がこのままで十分に愛されている」と考えてしまい、自らを改善しようとしなくなります。恋愛においては、相手とともに成長し続けることが重要です。承認欲求に囚われてしまうと、その成長の機会を逃してしまうことがあります。

6. 不安や嫉妬を引き起こす

承認欲求が満たされないとき、特に相手からの評価が期待通りでないときに、不安や嫉妬が生まれやすくなります。相手が他の異性と話しているだけで不安になったり、SNSでの相手の行動に過敏に反応してしまったりすることがあります。このような不安定な感情は、信頼関係を壊し、最終的には関係の破綻を招くこともあります。

まとめ

承認欲求は私たちが自己肯定感を保ち、社会的なつながりを感じるために重要な要素です。しかし、恋愛においては、過度な承認欲求が関係を複雑にし、時には破壊的な結果を招くことがあります。恋愛の中で自分自身を大切にしつつ、相手の気持ちやニーズにも配慮し、健全で対等な関係を築くことが大切です。

婚活の現場でも、多くの方がこの承認欲求に悩んでいます。自分を見つめ直し、相手との信頼関係を築くためには、まず自分自身の承認欲求と向き合うことが重要です。

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