奢る側のマナー
初めから「私はあなたの事はめっちゃ気に入っていますけど、一緒に楽しんだでしょう?食べた分をどうして支払わないのですか?どうして男が?割り勘で良いでしょう。」という方もおられるでしょうが、その考えの方は今回は一旦置いておいて、それはもうそれがOKの女性を見つけてもらったらいいと思うんですね。
もちろん女性がおごってもらうのは「当たり前」ではありません。
それを前提にお話しをさせてもらいたいのですが、今の時代でも「俺は男、女に出させるなんてみっともない」という方もおられるし、すごく楽しいお食事の時間が終わった時に、お会計となって「この女性になら奢ってあげても良いな」と思ってお支払いしてくださる方もおられると思うんですね。
「奢ってあげたい」
そのお気持ちになれたのは彼女のお陰でしたか?彼女が可愛かったから?彼女といて癒されたから?最初は見返りなんて求めるつもりなんてなかった方が多いのではないかと思うのです。見返りってなんでしょう?愛情?それとも感謝を示す言動?それが満足に得られなかった時に、ついつい「こんなにやってあげているのに」という思いが浮かんだことはないでしょうか?この人の為にしてあげたかっただけなのに「これだけしてやったのに」「これだけやってあげてるのに」という気持ちがつのる事があるようです。
なので奢る時はどなた様も「自分が是非奢らせていただきたい」のか「自分が是非とも奢りたい」のか否かを少し考えてみてください。少しでも疑問が浮かぶのなら、カッコ悪くても、もしかしたらそれでフラれる事になっても、割り勘にしてきてください。
奢られるにしても、私たち女性は相手を選んでいます。興味のない方に声をかけられて、「ごちそうしてやるよ」と言われたら大抵の女性が断るでしょう。全く興味のない方との食事ほど大抵の女性が苦痛でしょう。
例えいくら高級な美味しいものを奢ってくれると言われても、全く気のない相手と一緒に時間を過ごすことは苦痛でしかありません。それなら家で野菜一杯の適当な健康ごはんを食べたり、インスタントラーメンとかマクドでも食べている方がずっと幸せな女性がの方が多いと思うのです。
高級フレンチも、鉄板焼きも、焼肉も、例えラーメン一杯でも、好きな人と食べる方が嬉しいし美味しいです。そしてそんなお相手が「いいよいいよ、割り勘なんてとんでもない。一緒にご飯また食べてね」とお支払いしてくださる姿に一層キュンが上がるのではないでしょうか?
私たち女性側は奢っていただくとしてもお相手を選んでいる事を男性は忘れないで欲しいのです。
「私に奢れるのは限られた人です。」「当たり前に奢れると思わないで」
と。最近思いました。(アンチきそう(‘◇’)ゞ)
奢るという立場に立てる男性は、そこで既に選ばれし男性です。「奢らせていただける」という事です。心理学の大学の先生も同じ様な事を言っていて、とても納得してしまいました。
デートの相手に選ばれた男性は「奢りたい」「奢らせていただきたい」「自分がそうしたくてやる」それを自覚して奢ること、そうすればその後のデートがどうであれ、結婚に繋がらなかろうが、お相手がそれ相応のあなたの望む見返りを返せなくても、自分が選んだ選択に納得できるのではないでしょうか?
はあ?五十嵐さんなんですかそれ\(◎o◎)/!「奢ってやってるんですよ\(◎o◎)/!」と思うあなた。みっともなかろうが、割り勘にしておいてください。
わたしたちは、つい困っている人を安易に救いたいと思ってしまいます。つい相談にのってあげたいと思ってしまいます。お金があればつい奢ってあげたいと思ってしまいます。
人の為と書いて、「偽り」なんだな…相田みつをです。
例えば運転がめっちゃくちゃ下手な人が、本線に入るのを四苦八苦しておられたとして、あなたは良かれと思って「相手の為に」前に親切心から何とか入れてあげたとしましょう。その時は気分が良いでしょう。「やってあげた自分」「優しい自分」になれるからです。でもその後その相手はめっちゃ下手な運転のせいもあって、急ブレーキを踏みあなたは相手にぶつけてしまったとします。その上その相手は文句を言ってくるのです「お前\(◎o◎)/!へたくそな運転して\(◎o◎)/!」ってへたくそな人に文句を言われるとします。
「なんでやねん\(◎o◎)/!入れてやったのに\(◎o◎)/!」って思いませんか?
昔ガクトさんが言ってた話しなんですよね。ガクトさんが募金活動した時があって、「誰かの為に」って純粋な思いで。でも、それをしたがゆえにとんでもなくご自身が苦しい思いをすることに繋がったんですね。恩が仇で返って来たんですね。
だから今後は、後々そういう風になる可能性も全てを含めて考えて、その上で今は自分がこうしたいからする!という強い意識でやる時はやらないといけないとおっしゃっておられました。
人に何かをしてあげようとする、それは自分にとって優越感になるし、何より気分も良い事です。人はしてもらうよりもしてあげる時に自己価値感も上がるし、自己肯定感も上がる。けれどそれは自分がしたくてしたこと。自分の気分の為にしたこと、だから見返りは絶対に求めないんだ!と、何ならいつかこの先、その相手に後ろ足で砂をかけられても納得の上です。自分がしたかった事なんで。させていただきたかった事なんで。ということを肝に銘じて、奢らせていただいてください。
私たち女性側もどのように振舞うのが正解なのか、お支払い問題について、とても難しい立場に今は立たされています。
「ワリカンで\(◎o◎)/!」と主張したとて、別に優位になる訳でもないし、自分の分を払おうと食い下がると面倒で可愛くない女として見える事もあります。食事代は自分で出せるのは確かです。食べたものは自分が払うのが当たり前です。化粧もヘアサロンも、ワンピースも自分がやりたくてやっている事で、お相手に頼まれてやっている事ではありません。
奢られる側のマナー
財布を出さないのはやめましょう。何もおっしゃっておられないのに「ごちそうさま」と言うのも失礼です。何度目であっても奢られる事が当たり前という態度はやめましょう。
でも、あなたが本当は奢ってもらっている方が大切にされている気持ちになれるし、好きな人から奢られたいし、そういうのも自分の気分が上がるのという素直に向き合った時にそうだったとしたら、奢られたい人としてのマナーを守ってください。
ジャラジャラと自分の分を手渡したり、1000円札をちらつかせるのはやめましょう。そんな事をしておいて受け取ってしまった彼に、「受け取ったー」って言うのはもはやご自身で罠を仕掛けている様なものです。
ともかく食べ終わっても焦らずゆったり座り、笑顔で彼の様子を見守りましょう。お会計が終わったらお店を出てから、小さい財布をぎゅっと握りながら「私の分は?(#^.^#)」とにっこり聞きましょう。いくらと言われたら潔く支払いましょう。良いよと言われたらすっごく喜びながら、お礼をきちんと言いましょう。
そしてお礼は3回
1.ご馳走してもらった時 2.家に帰った時 3.次に会った時。
それは男女関わらず先輩、上司や社長にご馳走してもらってもしてください。ご馳走してあげたいと思ってくださった気持ちを当たり前だと思っていなくても、言葉に出さなければ全く伝わるはずもありません。それが面倒で対等でいたいと願うのなら、自分の分は常に支払って帰って来てください。
私の世代は奢られ世代です。ちやほやされたかと聞かれたら全くなかったとは言えません。男性に奢られる事がはっきり言って当たり前だと慣れてしまっている世代なのです。歳を重ねた女性ほど「奢られたら嬉しい。だってその方が男らしく見えるし」と言うのです。奢ってもらえなかった時には、自己肯定感が下がる。自分の価値を低く見積もられた様に感じる。そこで相手の想いを計ってしまう。男性側も「俺は女性に払わせた事は一度もない、男たるものみっともない」と言う人もまだまだ多いです。
でも若い女性も「ずっとワリカンだった」という理由でお断りされる方や、「1000円で良いよって言われた。でって…何?」という理由でお断りする事も後を絶ちません。でもね多分それって本当のお断り理由じゃないんじゃないかなって思うんですよね。そもそもその人と無理だったって事じゃないかな…
「なんで相手も食べたのに自分だけが払うの?」と言っちゃう男性は、あらゆる場面で「楽しませてあげたい!」「ご馳走してあげたい!」とかいうサービス精神が欠落している状態で、厳しさとか、細かさというか、間違いではないけれど実は間違いというか、器の小ささというか、なにかしらがそこら中に出て来ていて、どうも魅力が感じられないつまらない人だな…って感じに全てが仕上がってしまっていて多くの割り勘男子がフラれてしまう事が多いのではないかなぁと思います。
女性はそれが具体的に断り理由として上げていも、実際は「ワリカン」だけが無理だったいう訳でなく、いずれにしてもその人自体が無理だったという理由が大きいと私は思っています。
割り勘で良い!って初めは言っていた女性もいざ奢ってくださる方がおられたら、「奢ってくださるから」という理由だけではなくてそちらの方の方が全般的に性格が好きっておっしゃれたりするので、せっかく奢ってあげたいって思ったのなら、「奢らせていただく!」と思いながら奢ってあげて下さい。
女性側は当たり前にならないように
私は友人とランチやお茶をした時に、私が男性ならこの友人の分も払うんだなぁとシュミレーションしています。1500円のランチなら3000円、1000円のお茶なら2000円、3500円のディナーなら7000円、遊びになんて行こうものなら…ガソリン代や高速代までかなり痛いです(´;ω;`)ウッ…
それでも男だから!とか、この人になら!とかでお支払いしてくださっている事、全部きちんと受け取って喜んで、何年経っても当たり前にはならないようにしていきたいと思います。当たり前になってしまうよりも、その方がきっといつまでも自分の喜びとなり、幸せなお気持ちで満たされる人生になると思うのです。
まとめ
奢る側のマナーと奢られる側のまなーについてお話させてもらいました。奢る側は「奢ってやる」ではなく「ここは奢らせていただきたい」というモチベーションで奢る事。
正直男性に奢ってもらいたいのなら、いきなり自分の分を出そうとしない。奢ってもらいたいなら奢ってもらう為のマナーを守ること。女性として扱ってくださりご馳走してくださっているお気持ちに対して、そのお幸せの上にあぐらをかかない様に。それがお相手だけではなくご自身のお幸せにも繋がります。
喜び事はいちいち人生の宝です。
あなたに相応しい一生涯のお相手に早くめぐり会えますように。五十嵐でした。